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黒部to上高地day3

三日目。
辛い。何が辛いって、、
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ルート
高天原山荘→ワリモ分岐→鷲羽岳
ワリモ分岐→祖父岳→雲ノ平

何が辛いか。
それはおじさんのイビキ。
それはもうイビキと言うレベルを通りこして騒音公害レベル。

初めは布団で寝れる嬉しさで気持ち良く
うとうとしていたのですがそれもつかの間
グォ〜グォ〜の大合唱
まぁ寝入りは仕方ないよね!
なんて思っていたら朝まで同じペース。

イヤホンなんて全くの全力外でした。

5:00朝食
朝食は質素なくらいが丁度いい。
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この日はこの旅の中でも自由度の高い設定にしており
(翌日は双六小屋で皆んなと合流予定)

候補①:水晶岳→鷲羽岳→三俣山荘泊
候補②:黒部源流→三俣蓮華岳→黒部五郎小舎泊
候補③:薬師沢→太郎小屋→黒部五郎岳→黒部五郎小舎泊
候補④:雲ノ平でのんびり。

②と③は早々に落選。
ヒロエくんは三俣山荘に泊まりたいようで遠回しに
ぐいぐい押してくる。
僕としては三俣は泊まった事もあるので雲ノ平に泊まりたい。
(ヒロエくんも以前一緒に三俣でテン泊)
彼の得意なソフトに押し通す戦法には慣れているので
ここは先輩の立場を利用しピシャリと雲ノ平へ。
もちろんヒロエくんも納得してくれました。
(タープだからペグの心配があったようで
途中の登山者からペグが効くこと聞いて安心していました)

登山者たちも出払った6:00
ゆるりと出発。
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最近のお気に入りと言いますか
買って良かったのが今着ているアークの
コンシール フーディー 3/4 ジップ
このタイプでフードが付いてないものが多く
フード付きだとキャプ4が同じ様な感じですが
こっちの方が風を通さなそうだし
アンチパタゴニアな為こちらにしました。
僕にとっては初アークテリクス!
なかなか良い値段でしたが6日間着ても匂わないし
汗抜けも良いしお気に入りの一着です。

そしてもう一つ皆さんに是非オススメしたいアイテム。
今回の旅で確信しました。
2016上半期ベストバイアイテム。
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*RawLouのステッカーが防水だったので貼ってしまいました。
谷口さん申し訳ありません。
携帯ウォシュレット!
オシャレブロガーは絶対公表しないと思うので
あえて僕が紹介しましょう!
コレ本当にオススメ。
清潔に保てるのが一番のメリットですが
使用する紙の量を大幅に削減できます。

この携帯ウォシュレットを最大限生かす方法も
皆さんに特別にお教えします。
と言いますか
妻のブログで暴露されたので恥も無くなりました。

それはケツ毛を剃る!
女性にはわからないでしょうが男の肛門には
なぜか毛が生えておるのです!

その毛が悪さをして紙の使用量が増えたりもします。

そんな邪魔ものは剃ってしまえ!
と言うことで今回は電気シェーバーで剃ってきたのです。
人生初の試みをまさかの娘に目撃されたのは予想外でしたがw

ま、すべてSのN島さんから伝授されたんですけどね。
こんな情報誰も書かないでしょうから
我が身を削り皆さんに公表させて頂きました。

話を戻し6:00高天ヶ原山荘を出発。
小屋のすぐ横が高天ヶ原。

朝の静けさと相まって幻想的な風景。

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高天ヶ原は温泉だけではない!
この景色も素晴らしかったです。
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朝一からこんな景色を見ながらスタートできるなんて。
ワリモ分岐方面にしばらく進むと水晶池に向かう道。
昨日は尾根から見えたのですが、僕は別に行かなくてもいいかなと。
ヒロエくんがせっかくだから行きましょうと言うので
付き合います。
5分もかからず水晶池。

まぁこれが本当良かった。
湖面に映ったのは逆さ水晶岳。
風もなく鏡のようでした。
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一人だったらスルーしたでしょう。
ありがとうヒロエくん。

ワリモ分岐までは小さな沢がたくさん流れ
お花畑も広がるとても良いルート。
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ブログの内容とは異なりますがフィルム復活!
ここまでカメラの不具合と僕のミスで2本をダメにし、さらに
3本目も巻き切れ!
しかしこの日は絶景の稜線が続くルート。
夜、日が暮れた後シュラフの中で蓋を開け
手探りでフィルムを引き出し、ケースに入れ替え
ダクトテープでぐるぐる巻きにして更に靴下の中へ!
徹底的に光を抑える方法の甲斐もあって
無事現像できたのです。

ここからはフィルムとデジタルとのミックスで。
*正方形に近いのがデジタル
*横長がフィルム
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8:50ワリモ分岐。
ここでザックをデポして鷲羽岳に向かいます。
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稜線に上がればこの景色。
昨日のガスが嘘のよう。
二人してテンション上がります。
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そして鷲羽岳。
3年振りですがやっぱり良い山。
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頂上では電波が通じるので
タカさんにフィルムを買って来てと連絡。
36枚撮り5本持ってきたのですが、
失敗も含め2本を無駄にしてしまい
足らなくなってしまったのです。

昔と違いフィルムを取り扱う店が少ないので
少々心配ですがタカさんならきっと入手してくれるでしょう。

ワリモ分岐に戻る途中のワリモ岳にも登ってしまいました。
鷲羽岳が隣になければなかなかなルックスなんですけどね。

デポした場所に戻ると僕のpac-03にギャラリーが群がってます!
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20匹位いたかな。

ギャラリーを払い祖父岳へと出発。

太陽が登ると暑い暑い。
暑さもあって祖父岳まではコースタイム以上に遠く感じました。

祖父岳の広い山頂には誰もおらず最高の景色。
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昨日は見えなかった赤牛岳もバッチリ。
祖父岳からの景色が今回の旅の中で一番の絶景。
薬師、黒部五郎、鷲羽、水晶、
360度100名山の大パノラマ。
僕ら以外誰も居ない
「思えば遠くへ来たもんだ」
そんなフレーズが頭の中で巡ります。

祖父岳を後にすれば雲ノ平へ下るだけ。

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雲ノ平へ向う途中アルトラを履いたULハイカーを追い越します。
ここまでUL装備のハイカーに合わなかったので
挨拶を交わすと、、
なんと!彼の胸元にはhikers SACOCHE。

僕がアトリエブルーボトルでそれを作っていることを伝えると
(正確には妻が)
彼もビックリ!
2年前に購入しそれから愛用頂いてるとのこと。

感無量とはこの事。

ブランド始めて3年
友達などからは山でBluebottleの商品使ってる人に会ったよ!
なんて事を聞いた事はあったけど
僕がこうして山で実際に遭遇したのは始めて!

実に嬉しい。
しかもお盆前の人が少ない雲ノ平で出会うなんて。

お互い自己紹介をすると
福岡から来て黒部源流を沢登りしながら上がって来たそう。
そんな強者が愛用してくれてるとは!

スギさんは同じく雲ノ平でテン泊との事なので
では、後ほどと挨拶を交わし先に進みます。

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地味に遠い木道歩き。
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12:30到着。
まだ4割程度なので快適な場所を確保。
ただこの日は7割程度しか張ってなかったかな。

スギさんは確かルナソロ。
ペグを忘れたそうで、木道に落ちている針金を集め
ペグの代用にしてました。
ナイスアイデア!

遅めの昼食や洗濯をすることにします。
ここの水場は水量豊富。
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洗濯と言っても水で濯ぐだけ。
気持ちが良いので水場の下で足を浸けていると

50代位の夫婦が来て僕のすぐ上で何かを洗い始めます。
よく見ると割れた卵。それも複数。
みるみるうちに沢は濁り僕の方へ。

はぁ?
ちょっとあんた達何してんの?

全くマナーの欠片もない人が多い、、、

テントに戻って昼寝でもしようとしますが
暑い!
昼寝も無理そうなので散策へ出かけることにします。

テン場から山荘までは徒歩15分。
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クラフトビールが多数置いてあり
小屋のご主人のこだわりが垣間見えます。

ヒロエくんはこの小屋が建つ直前に訪れたことがあるらしく
ご主人の伊藤さんと一緒に飲んだそうな。

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黒部源流の倒木を運び建てたそうな。
宮大工の仕事だそうな。

中はとてもきれい。

この日は小屋色にするため予約をします。

しばらく時間があるので祖母だけまでお散歩。

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この贅沢な景色に飽きる贅沢を感じ小屋へ戻ります。

そして白濁りをチョイス。
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この景色を前にして飲むクラフトビアは格別。
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この時隣のベンチにいた方が前日の高天原でも一緒だったので
しばし談笑。
僕らが通った温泉沢のルートを上がったそうで、
同じ苦痛話しで盛り上がりました。

仲良くなったので自己紹介をすると
NHKのディレクターで昨年取材したルートが良かったから
個人的に訪れているとのことでした。

この日の夕飯は石狩鍋。
鍋かぁ〜
あんまり好きじゃないんだよな〜

¥3,000近く出して鍋かぁ
鍋だけってあり?

なんて思いながらひと口食べたら激ウマ!
疲れた体に味噌の塩分がたまりません。
それにゴロゴロとした大きめの鮭がまた旨い!

当然おかわり!
ヒロエくんはご飯をよそってもらう際に
「槍ヶ岳で!」
おいおいどんだけ食べんのよ?!
太志
(ふとし)
名は体を表すとはこのことですね。
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食事を食べているとご主人の伊藤さんが
今年の北アルプスの異常気候の事などをお話ししてくれます。

そして夕食後は黒部源流の戦後の開拓話しをまとめた
スライドショーを上映するそう。

僕の大好きな「黒部の山賊」その著者でもある伊藤正一さんの
息子さんからそんな話を聞けるなんて!
小屋食にして良かった。

偶然小屋の前にいたスギさんを誘い3人で鑑賞。
このスライドショーは毎回なのかはわかりませんが
ぜひ参加することをお勧めします。

次は小屋に泊まりたい!

そんな思いに浸りながらテントへ戻り就寝。

実に贅沢な1日となりました。
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by mountainneberland | 2016-08-29 21:02 | ハイキング


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