カメラショルダーについて ①開発経緯
カメラ専用のショルダーバッグ
カメラのためのバッグ
その名もカメラショルダー
ストレートすぎる名前でネーミングセンスを
疑われそうですが仮で付けた
名前以上に良いものが見つけられませんでした
カメラを山で如何に快適に持ち運ぶ
そのことを考え抜いて作りました
当初は製品化するつもりもなく
自分用に3年くらいかけて
コツコツと作り直していたのですが
それを見た友人たちが
製品化してほしいと言ってくれたので
今回の発売につながりました
そもそもカメラバッグは存在していますが
そのほとんどがあか抜けない
一言で言うならば
ダサい
まぁこれは主観になってしまいますが
バリスティツクナイロン系の
ハードな素材を使い
ごついデザインで
それにはカメラが入っていることが
一目両全
色もほぼ黒一色
それと同時に使いにくい
使いにくいといっても
街用であり山用ではないので仕方ない
それと重要なのは重さ
色々な余計な物も付いてるし
先ほど触れたように
肉厚ナイロンなので重い
そんなこともあり
自分で使いたい良いものがなく
ないなら作ってしまえの精神で
少しづつ改良していきました
商品化を予定していなかったので
マイペースで改良できたので
何年もかかってしまったけれど
それが結果良かった
多分10回以上作り直したかも
僕がメインで使用しているカメラ
makina67
約1.5kg
当初はショルダー(ストラップ)部分だけ
作っていました
幅広にしたり肉厚にしたり
右寄り左寄りetc
ただそれでは肩の食い込みの痛さは改善されたけど
本体が体にぶつかり痛い
サコッシュの上からかけることで
なんとなくごまかしていたけど
使いづらいし雨が降った時や
風で埃が舞う時などは気を使う
当初はサコッシュに干渉せず
できる限りシンプルにしたく
ショルダーだけでどうにか出来ないか
そればかり考えていました
それがある時気付いたのです
カメラにはショルダーストラップが付いている
そのストラップの役目そのものを
カメラーケースと合体させてしまえば良い!
カメラ本体のストラップを外し
カメラケースにそのまま入れる
そうすることで
今までの課題が次々と
クリアされていきました
その気づきは僕が山を歩く理由にもつながります
僕が山を歩く理由
それは写真を撮ること
山を歩く理由は人それぞれだと思います
今の僕にとってはそれが写真
歩く場所もどの様な写真を撮りたいかで変わってきます
写真って不思議なもので
一緒に山に行った人が
撮った写真と僕の写真は同じにならない
そこには哲学のようなものがあり
僕の目にはこう映った!
僕の考えはこうだ!
みたいな感じで
その時々の心情が反映されて
そこに
天気や光の偶然性が加わり
今そこにしかない景色が目の前に広がり
シャッターを切る
その一連の結果は現像するまでわからない
現像した写真がイメージどうりなら
嬉しいし
イメージを超えたものならば
興奮もの
狙ったものでも
偶然とらえたものでも
とにかく
良いものが撮れた時の楽しさ
山が晴れて景色が良くても
現像した写真がイマイチならば
その山の記憶は僕の中でイマイチとなるのです
僕みたいな素人が
写真論を語ったところで
薄っぺらいだけなので
これ以上書くのは控えますが
何が言いたいかと言うと
とにかく山で写真を撮ることが好きなのです
だからこそ
気持ちよく使えるカメラケースを作りたかった
売れるために作ったのではなく
自分が使いたいものを作りたかったのです
そして今回大事なことがもう一つ
このカメラショルダーは
僕らが作ってません
一言で言えば外注です
出来ることなら全て自分達で作りたい
でものそこには限界がある
それでも商品に対するアイデア
次々と湧いてくる
そのジレンマを解決してくれたのが
今回生産を委託することになった
若槻商店のワカ
生産工場を紹介するのに
こんな説明は必要ないのかも
知りませんが
僕とワカの関係を少しだけ
若槻商店
東京向島に工房を構えるメーカーです
簡単に言うと普段は革の鞄を作っています
その鞄は誰もが知るような一流ブランドから
デザイナーズブランドまで
広範囲に渡ります
その誰もが彼の人間性と
確かな技術を頼ってくるのです
あまり知られてないと思いますが
バッグ、鞄と一言で言っても
細かくジャンル分けされており
生地ものを作る職人と革を扱う職人は別物
革を扱う職人は生地を縫えても
生地の職人は革は縫えない
そしてワカは革の職人
その職人が生地ものを縫うのですから
クオリティーは間違いない
それともう一つ彼が信頼できる理由は
学生時代から20年近く友人であるからなのです
初めて海外へ行ったのもワカ
2年近くルームシェアをしたのもワカ
彼のお尻が美尻なのを知ってたり
僕の奥さんを除いて僕のことを一番よく知っている人間です
学校を卒業後彼は職人の道へ
僕はデザイナーとなりました
お互い立場の違いから
言い争いもしばしば
それが同じ時期にブランドを立ち上げ
僕は職人の大変さ、生産効率の重要性を知り
彼はデザインを生み出すことの苦悩、
マーケティングの重要性を知り
ここ数年はお互いを補い合って協力しています
そんな彼が僕の葛藤を間近でみており
あ、作ろうか?
そんな感じでスタートしました
きっと2、3年前ならば意地でも自社生産に
拘っていたと思うのですが
ここ数年お客さんと接することで
きちんと説明すればわかってもらえるはず
僕自身がそう思えるようになってきたのです
ワカは自社工場って言って良いよ
なんて言ってくれましたが
逆にそのままを説明した方が良い気もする
だってプロの職人なんだし(笑
以上が開発に至るまでの話しでした
続いて
②商品説明編へ続きます
by mountainneberland
| 2018-09-03 14:13
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