PAC-03R
PAC-03R
2年ぶりに新しいザックを作りました
PAC-03→PAC-S→PAC-01
そしてPAC-03R
これで4作目ですがこのサイズとデザインは
03と同じ時期に頭の中では出来上がっていたのです
ですがデザイン的にも用途的にも新鮮さに欠け
いわゆる大手がする様な人気が出たものに対して
サイズ展開で出す的な
安易な方法を取りたくなかったのです
PAC-03発売から6年
日々バックパックを作り続けてきたからこそ
出来るものがあると思います
必要なものとそうではないもの
自分の中で少しづつ淘汰され
atelierBluebottleとしてやる意味があるもの
そんな6年間を元に出来たのがPAC-03Rです
まずはデザイン
今回パッと見て分かると思いますが
ポケットがメッシュになっています
これまでメッシュは頑なに拒み続けて来ました
理由はいくつかあり
機能面で言うならば道幅の狭い日本の登山道、
枝がせり出して引っ掛けたり破れてしまうことがある
それにデザインとしても躊躇する理由があり
atelieBluebottleをスタートした段階で
ULザックといえばメッシュ
シルナイロン×メッシュと言うのが定番
そんな中でうちが同じことをしても意味がない
その頃僕らはキューベンやシルナイロンを使い
PAC-03を作っていたのですが
枝や岩で擦れるとすぐに穴が開いてしまい
悩んでいたのです
キューベンやシルナイロンは軽いけど
日本の山に向いてないのでは?
軽くて見栄えが良くても耐久性がなければ意味がない
日本の山にあったULザックを作りたい
そんな思いを抱えておりました
もちろん当初からX-PACを使っていたのですが
あくまで付属的な感じで
当時全てがX-PACで出来たザックは
ドイツのメーカーしかなく
そのメーカーもオールX-PACをやめてしまいました
そんな時、軽さと耐久性のバランスのとれたX-PACが
日本の山に向いているのではないかと考える様になり
他社でやっていないのであれば
僕らがやろう!
そうしてオールX-PACを使ったザックとして
今まで作り続けて来たのです
そんな理由がありメッシュを使うことを今まで
拒み続けて来ました
ですがあれから6年がたち
考え方も少しづつ変化します
受注会を行うと
毎回メッシュは?
メッシュは出来ないの?
メッシュ是非!そこまで要望があるならば、、、
ですが今までピシッとお断りし続けて来たので
そのお客さんに対して裏切ることはしたくない
でも要望には応えたい
新しいザックでメッシュを使えば
みんなが納得できるのでは?
だとしてもそれを使うのに意義がなければ意味がない
メッシュを使うことの何が良いのか?
一般的には濡れたものを入れやすいとか
ただこれに関してはさほど意味がなかったかな
生地よりかマシ程度
僕が感じた最大のメリットは
中に何が入っているのかすぐわかること!
小袋に入った行動食や日焼け止め
それに手袋などの小物
今まではポケットの中をガサゴソ探していたけれど
メッシュだとすぐに分かってストレスいらず
これがメッシュを使う最大のメリットだと感じました
ストレスなくものが取り出せるのは疲労時には
とても重要だと思います
もちろん耐久性もかなりテストしました
数あるメッシュの中からベストなものを選ぶため
強度やパーツの負担などテストを重ね
製品化して問題ないものを見つけることが出来ました
そして今回重要なことがもう一つ
PAC-03Rは僕が作る訳ではありません
PAC-01 カメラショルダーを作ってくれている
友人の職人に出すことにしました
はっきり言って
今までのPAC-01やカメラショルダーは
この03Rを作ってもらうための
準備作業とも言えるのです!
なんて大げさなことを書きましtが
彼らの腕ならいきなり03Rを作ったところで
何も問題ないでしょう!
なんせメインは高級レザー鞄職人ですから
できるからお願いするのでは意味がなく
ちゃんと順序を踏まえ
お客さんにも理解してもらえるだけの
期間が必要だと思ったのです
だから彼とは何度も一緒に山を歩き
僕らのお客さんがどんな感じなのか理解してもらうため
受注会にも出てもらいました
それだけ長い時間をかけて
こちらのことも理解してもらい
(20年の付き合いだけど)
ようやく任せることができたのです!
そんなことどうでも良いよ
とっとと作って売れよ!
そう思うかもそれませんが
でもそれくらい
どこの誰に作ってもらうかと言うことは
僕にとって重要なことなのです
売れるから作る
大量にできるから工場へ
誰でもいいからとりあえず作って!
もうそんな物つくりはしたくないのです!
それだけバックパックにはこだわりたいのです
できるなら当然僕が作りたいのですが
既存の製作でどうにもならず
いつまでたっても製品化できなかったでしょう。
生産現場へスタッフのオグちゃんを送り込みました
03Rはもちろんものづくりに対する考え方を
勉強してもらいたかったのです
普通はこんなことさせてもらえません!
僕らの意図を理解して手抜きをしないものづくりで答えてくれる
そんな彼らに感謝です
長くなりましがここまでは開発の経緯で
ここらは商品の話しです
01は夏の日帰り
Sは夏の小屋泊、冬の日帰り
03はテント泊
大まかに分けるとこんなイメージです
そして03RはSと03の中間
サイズは目安です
主に日帰り&小屋泊を想定していますが
夏のテント泊も◎
道具も軽量小型化が進み一泊二日の八ヶ岳くらいであれば
ULを意識しなくとも以前に比べ少ない荷物で歩くことができ
この程度のサイズでも問題ない気がします
その辺りの事は僕や周りの友人たちの見解だったりしますし
山の道具では一石二鳥なアイテムは使いにくいし
あれもこれも出来るのではなく
使う方の経験値によって日帰りや小屋泊、テント泊、
旅行に普段も
みなさんが好きな様に判断してください!
軽いからULではなく
余分なものを極力排除し
僕が必要だと思った最低限の機能で作りあげたバックパック
余分なものを極力排除し
僕が必要だと思った最低限の機能で作りあげたバックパック
そんなザックがPAC-03Rです
フロントポケットが二つ
メッシュで見えせたくないものは内側
そうでないものは外側
頻繁に使う日焼け止めの様なものは
メッシュ側にいれておくと場所がすぐにわかり
探す手間が省けます
ショルダーは全てVX07のブラックです
深さもあり安定します
PAC-03R
容量:約32~36ℓ
重量:500g
価格:27,000+税
初回はブラック、グリーン、ベージュ
ブラックはDCF Hybridのため¥30,000となります
サイズも初回はMサイズのみとさせて頂きます
次回以降Sサイズを追加予定です
サイズに関しては個人差があり
体型の違いなど一概に言えるものではありません
過去Mサイズをお使いの場合問題ありませんが
不安がある場合はイベントなどで背負われることをお勧めします
Sサイズも同様です。
by mountainneberland
| 2019-09-02 09:33
| 商品
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