PAC-Lite
新しいザック
PAC-Liteが出来上がりました
PAC-Lite
久しぶりの新作です
PAC-01
PAC-S
PAC-03R
PAC-03
そして
PAC-Lite
大きさは約30ℓ
では早速開発へのストーリーを書きたいと思います
僕のハイクスタイルが日帰りが多くなってしまったことが一つ
03Rでは夏の日帰りなど持て余してしまう
カメラ機材などを入れるとSだと少し小さいことがある
まぁ微々たることなので
どちらか使い分ければ問題ないのですよね
その為に新作を作るほどでもない
何せ既存モデルを作るので日々精一杯ですから
お前ら洋服ばかり作ってバックパックを疎かにしてないか!?
いえいえちゃんと作っています
スタッフも増えてますし03Rも合わせると
月産80〜100本程度作っています
自社で全てをこなすガレージブランドの中では
トップクラス?!
それでも供給が追いついていない
(ありがとうございます)
どうにかしたいけど工場には回したくない
洋服は工場に出すくせして
なんでザックは出さないの?
大きな矛盾は自分でも良く分かっています
今まで何度も工場の弊害を言ってきましたが
根底にあるのは
atelierBluebottleと言うブランドが
バックパック作りからスタートし
僕たち夫婦が鞄業界で目にしてきた実情
それを変えるために自分たちで全てをつくることにした
そんな経緯があるからこそ
そこだけは変えたくない
その意地みたいなものなのだと思います
それがなければブルーボルなんて
その辺にあるただのブランドです
03Rは僕の学生時代からの友人で
シェアハウスが流行る遥か以前にルームシェアをして
お尻の形まで知り尽くしたワカちゃんに作ってもらっています
彼は鞄職人であり
自分のやりたい仕事を選んでやる
そんなワガママ職人なのです
まぁ職人がこの方法で食べていけるようになるには
並大抵の努力では無理じゃないでしょうか?
そんな
腕の良い頑固ワガマママイペース職人が
僕の考えに共感してくれて協力してくれているのです
カメラショルダーなど形出しの難易度が高いものや
難しい材料の手配も彼のおかげ
一番良いのは彼らがもう少し
コンスタントに上げてくれること
最近は一点ものが多くthe量産の仕事はしていないようですが
本来そのパワーを持っているのですからね
でも、数を上げてお金を稼ぐことが幸せではないことを
彼らは理解しています
僕らの目的はお金持ちではく
継続して気持ちよく物作りができる環境を作ること
数をこなせば必ず無理が出ます
時間に追われながら物作りをすることがどれだけプレッシャーになるか、、
話が少し変わりますが
先日僕の後輩の職人が体を崩し仕事ができなくなりました
色々なことがあったと思うのですが
仕事に追われプレッシャーに追われていたのだと思います
物作りが好きだからこそ
真面目だからこそ
そうなってしまったのだと思います
少し話を聞いただけですが
やっぱりこの業界は最低です
弱いものに全ての皺寄せがくる
平気で無理を押し付ける
仕事がなくなる恐怖を利用して、、
そんなの絶対に間違っています
そんな環境に自分を追い込んだ本人も悪いとは思いますが
そんなことが業界で常態化しているからこそ
少なからず僕の周りの人だけでも
楽しく仕事ができる環境になってほしい
皆さんが僕らの商品を買ってくれるのであれば
例え小さい輪でもそんな環境ができる
それを見た周りの職人たちが
現状を変えるきっかけになってくれると良いなぁ
なんてねw
で、今回PAC-Liteを作ってくれるのは
後輩のシゲオくん
後輩と言ってもだいぶ下かな
たぶんripaのヒロエクンの一学年したかな?
しかし腕前と年齢は関係あらず!
そんな彼が蔵前の工房から
東京の西側に越してきたのを知り
遊びに行ったのをきっかけにスタート
一緒に山も歩いて
僕らのものづくりの根本みたいな
ファッションとは違う
道具としての物作りを理解してもらったりしました
彼はコレクションブランドなど
尖った一点ものを作ったり
他では作れないから
そんな理由で回ってくる仕事が多いのかな
ただ納期や価格に追われることが多く
家族との時間を増やすため
その悪循環から逃れるため
色々と模索しているタイミングだったと思うのです
(勝手な推測ですw)
ちなみにスケーターな彼は
昨秋から自分のブランドをスタート
そのなも
機会があれば是非!!
僕はジャケットとキャップを使わせてもらっていますが
お気に入りですww
昔から彼のことは知っていたとは言え
いきなりザックを作ってもらうのも不安と言うか
お互いにとって無責任なこと
まずは小物から
小物と言いつつ
結構むずかしいアイテムを作ってもらいました
それが
購入してくれた方なら分かると思いますが
作りがとてもきれい
簡単な小銭いれを作って
ガレージブランドです!
なんて言ってる方達へのカウンターパンチ
財布ナメんな!!
冗談ですが半分本気w
Purseを2回ほど作ってもらい
いよいよ本題のザック作りがスタート
03Rの人気を落ち着かせるためならば
そのままシゲオくんにも作ってもらうのが
話が早いし一般的です
でも03Rは僕と若ちゃんが型紙から話し合って作り上げたもの
売れたからといってそれをそのままシゲオくんに振るのは
筋違い
だから新しいものとして、今度はシゲオ君と作り上げました
ここではアイテムの詳細説明は避けたいと思います
(実際に見て購入して欲しいから)
なぜなら今回のPACーLite
単純な新作と言うことではなく、新商品以外の目的が二つあるのです
①職人の地位向上
先ほどから言ってますが適正な価格と納期で気持ち良く仕事をしてもらう
僕は仕事を依頼する側ですが
作ってくれる人が居ないと成り立たない
どちらかが一方的に徳をするのではなくお互いにハッピーになる
本来仕事とはそうあるべきだと思うのです
ちなみに今回は納期が1ヶ月遅れていますww
先行販売した高尾JAMには頑張って数本上げてくていますからねw
ある程度は仕方ないでしょうw
②店頭に並ぶものを作る
これは10年来の悲願と言うと大袈裟ですが
取り扱いをしてもらっているのですから
僕らのメインアイテムでもあるザックを置いてもらいたい
だけどザックの原価率
材料費と工賃の割合がものすごく高い
それをお店に卸すとなると、、とっても薄利
自分たちで作ると利益率高いでしょ?
そう思われる方も多いと思いますが
僕らみたいに量産ラインを組むのではなく
一人の職人が裁断から縫製まで一本づつ作る方法だと
数が上がらないのです、、
だからと言って効率よく売るためにラインにはしたくない、、
奴隷のように残業させて作らすのはもちろん論外
何故か税金の掛かり方は
仕入れより自社生産の方が高いんですよね、、
だからザックに関してはなかなか卸せないのです、、
(現状抽選販売でも半数は落とさざる終えない状況ですし)
それと僕らはブランドスタート時の手法として
お店の力に頼らず
手売りで始めたのも大きいですね
まずは有名なお店に卸して、ネームバリューを利用し
自社サイトでも販売というが
ブランドビジネスの手取り早い方法ですが
僕らは僕らが考える方法で地道にやってきました
その中で縁が出来たお店と取引が始まり
少しつづ関係を気づいてきたのです
これはまた別の話しになってしますので今回は置いといて、、
利益の問題、数の問題でお店に卸すことがなかなか出来ませんでした、、
それを今回のLiteを作ることでお店に置いてもらうことが可能になりました
利益が少ないのは変わりませんがww
元々作れないものをシゲオ君のおかげで出来るのですからね!
お店への恩返しも含め、僕らでは販売せずに
お店にお任せすることにしました
(かっこつけてますが売り上げが厳しい時は自社で売るかもww)
なので詳しいことはお店の人に聞いてくださいw
皆さんの知識はすごいですからww
長くなりましたが
①職人の地位向上
②お店に置いてもらう
アイテムの用途も大事ですが今回この二つも新作を出す大きな理由なのです
一応最低限の説明を!
素材はHDPE
210D HDPE Gridstip
これと似たものでDyneema Xgridと言うものがあります
立ち上げ当初その素材を使ってPAC-03を作ったりもしていましたが
諸々の理由で使うのをやめました
今回のHDPE、平たく言うとポリエチレン繊維
その特性は色々あるのですが
軽く丈夫な生地
Xpacより強度がありそれでいてソフト
耐水圧や引き裂き強度そんな難しいことを気にせず
単純に見た目の好き嫌いで
選んでもらっても僕は良いと思います
一つ気になるのは裏がPUコーティングなので劣化の可能性がありますが
暗い押し入れにしまったままを避けてもらえれば
ひどいことにはならないと思います
皆さんも知っていると思いますが
世界的に原材料が不安定でして
Dynnemaなど半年以上入荷がなかったり
そんなことが他の生地にもいつ起るかわかりません
X-PACだけに頼らず違う生地を使い
いざと言うときに備えて置く必要もあるのかなぁと
X-PACのパリパリした感じが苦手な方にもおすすめです
裁断と縫製は若干やりづらいでけどね
それにお値段も、、
背負い心地は03Rと殆ど変わらないと思ってください
パターンはリッドで切り返さず一枚取り
メッシュのオープンポケットと
ファスナーポケット
このファスナーポケットは雪が入るのを防いだり
大事なものを入れるのには意外と便利
サンプルはメッシュに止水ファスナー使う意味う不明な、、
多分疲れていたんだと思う、、
シンプルな作りだからシンプルに歩く
足りなければ工夫すれば良い
今までと同じコンセプト
重さなや容量など
ぜひお店で確認してみてください
PAC-Lite
¥32,000
(税込)
今回はMサイズのみ
(いずれSも)
色はカーキとホワイトの2色
(毎回同じとも限りません)
定期的に販売できるようにしますが
無理のない範囲で作りたいと思います
僕らのような小さなものづくりのフットワークの軽さを活かして
皆さんに楽しんでもらえるようにしたいと思います
取り扱い店舗
ENstyle(宮城、仙台)
Nruc/セガールストア(栃木、真岡)
sokit(東京、練馬)
Pot equipment store(愛知、名古屋)
Yosemite(奈良、橿原)
白馬堂(兵庫、神戸)
HouHou(福岡県、北九州)
今後販売日などお店のインスタなどでも告知されると思います
使って気に入らないなら仕方ないけど
お願いですから転売目的での購入はやめてください、、
僕もお店の人も接客して売ったものが転売されているのを見るのは
とても悲しいですし、地元のお店で買物をする楽しさを
少しでも多くの人に味わってもらいたいです
どの店主も曲者ばかりですが皆んな
お客さん思いの面白い人たちばかりw
PAC-Lite
よろしくお願いします!
by mountainneberland
| 2022-02-10 07:26
| 商品
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