人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Sail Cloth

セイルクロスを使用した
PAC-01/PAC-S/PAC-Lite
作りました
Sail Cloth_f0251840_11392044.jpg






新しい素材にPrecision Nylon PN150を使います。
別名Sail Cloth又はSpinnaker Cloth
どちらも同じだけど僕らはセイルクロスと呼びたいと思います。



僕たちは長い間X-PACを使い続けてきました
今では当たり前の素材
X-PAC

当時ULギアの主流であったシルナイロンやキューベンは
道が狭い日本の山で背負うには枝や岩などで
擦れたり破けたりすることがあり
僕らが作るなら物としてもう少し丈夫で日本の山にあった
そんな道具を作りたかった。

そこで軽さ、強度、素材としてのバランスも良い
X-PACを選んだのです
それに全てX-PACで作られたバックパックがなかったし
オリジナリティー含めオールX-PACで作ることにしました。



だからこの10年ザックには
ほぼX-PACしか使って来ませんでしたが
昨年、新しい素材としてHDPEを使った
PAC-LiteとPAC-SGを作りました。

HDPEを使ったのは生地としてのバランスの良さ、
10年前に何度か使ったことがあり、それなりの実績も。
それと一時期X-PACが入荷してこなくなってしまい
そのリスクヘッジとしての要素もあったのです。

でも今回セイルクロスを使った理由はリスクヘッジと少し違うかな
僕にこの生地を薦めてくれたメーカー担当者のおかげ

会社のHPの最初にはこう書かれています
「ニッチな市場に最先端の技術を提供しつづつけます」

初めはなんだか胡散臭い?そんなことを思ってしまったけど
もしかしたら本当にそなのかもしれない。

初めて連絡をもらったのは随分前な気がします
そして初めは返信すらしていないかも
無視するつもりはないのですが
どう返信しようか色々考えていたら
時間が経ちすぎて、、
そんなことがしょっちゅうですww

お店の取り扱いやら素材やら売り込みが
それなりにあり
全てに応える時間が、、
僕はサラッとメールを書けないタイプの人間でして、、
失礼がないか、気持ちが伝わるか、
などなど色々考えてしまうからメールが苦手、、
だから新規のやりとりやお客さんなど僕がメールを書くことは
今はありません、、

大沼さんの話に戻りますが
元々ヌルクのウッドさんから
話は聞いており、一緒にX-PACでオリジナルカラーを出そう
そんな話をしたりする中で大沼さんから再度連絡をもらいました

僕としては今ある取引先を大事にしたいので
少し安いからと言って取引をするつもりはありませんでした

が、、
メールの返信を任せているので
りなさんが会社に伺うアポを勝手に取ってしまい、、

あ、オレはいいや
は?
みたいなやりとりが続き

結局は僕も行くことになり、、

浜松町にあるインダストリアルデザインへお伺いすることに

そこで初めて大沼さんとご対面。
もう、、
人柄にやられてしまいましたww

大沼さんはうちみたいな小さい会社でも
とても親切に対応してくれる
山形出身の独特なイントネーションが相まってw

そんなことはどうでも良いのかもしれませんが
大沼さんが話してくれる生地の説明に
僕はとても興味をそそられたわけなのです

インスタにも書きましたが
インダストリアルはヨットの部材を輸入する商社でもあり
その一環でヨットの帆に使用する
セイルクロスも取り扱っており
そのメーカーがX-PACを作る
dimension poliyant社なのです

dp社はdimensionとpoliyantに分かれており
X-pacを作るのはアメリカにあるdimension
セイルクロス関係を作るのがドイツにあるpolyant
これ知ってる人はあまりいないと思います
(何の役にも立ちませんがw)

だから今回はドイツのpolyantが生産する
セイルクロスを使います

「セイルクロス」
バクッと一括りに言ってますが
ヨットには主に3つの帆があり
メインセイル
ジブセイル
スピンネイカー


メインセイルはそのまま主として使うセイル
そのメインの補助的役割がジブセイル
そしてスピンネイカーは
トップスピードを出す際に使うセイル
最後の切り札な様なセイル

だからメインセイルのように厚くない
薄くて軽い

そんな生地なのです。

ヨットにまつわるストリーを
大沼さんから色々と教えてもらったことで

今までのヨットに使う生地という
単純な認識から
大きく変わりました。

X-PACはそんなセイルや気球などの特殊な技術を
アウトドア向けに転化したもの

スピンネイカークロス
これは紛れもないヨットの帆

なんだかグッときてしまいました

僕らのブランドコンセプト
form follows field
形態は野原に準じる

その元の言葉は
ルイス・サリヴァンの
form follows function
形態は機能に準じる

そんな感じでしょうか?



僕がULカルチャーを知ったのが10数年前?
2011年くらいでしょうか?
その当時はシルナイロンがメインで
そこにキューベンファイバー
(現DCF)やセイルクロスがあり
当時は割とメジャーな感じだったのを覚えています
X-PACはその付属の様な扱い

さっきも書きましたが僕もブランドスタート時は
その辺の素材を使っていましたが
日本のトレイルにはX-PACくらい丈夫で
厚い生地が適していると考え
X-PACを選んだのです。

それが今になって
セイルクロス、スピンネイカーの役割を
改めて知ったことで
この生地に挑戦してみたくなりました。

ちなみに、昔し使ったセイルクロスは
PN80で30デニールと薄く、
サコッシュくらいなら問題ないけど
ザックには不向きでした
今回使うのはPN150
70デニールですがシルナイロンより張りがあり
触った感じも厚い気がするのは気のせい?

リップストップが長方形だからそう感じる?

とにかく
普段も山でも使い続けてみたろころ
強度的にも使いやすさも問題ありませんでした

シルナイロン系だと
生地が伸びてパッキングしずらいので
今まで避けてましたがこれは伸びないので
パッキングもし易いです

使いはじはパリパリと少し音がしますが
使って行くうちに生地が馴染んでいきます

Sail Cloth_f0251840_15153402.jpg

Sail Cloth_f0251840_15152924.jpg
ショルダーは強度を考慮しX-PACを使用
Sail Cloth_f0251840_15253625.jpg

まずは
PAC-01
PAC-S
PAC-Lite
この3型でスタートです。

素材だけの説明でだいぶ長くなってしまいましたが
Sail Cloth
とても良い素材だと思います。

*2022,12月現在
すでに京都やアトリエでの受注会では販売をしていますが
ローンチとしてまずはPAC-Liteを各取扱店舗へ
色は先行でヘザーグレーのみ
生地生産が大幅に遅れており黒は今後販売します
PAC-Lite
(Mサイズ)
¥34,000
523グラム
約30ℓ
(背面パッドなし488グラム)

Sail Cloth_f0251840_15154654.jpg
Sail Cloth_f0251840_15154006.jpg
Sail Cloth_f0251840_15161812.jpg

Sail Cloth_f0251840_11182138.jpg
Sail Cloth_f0251840_11182816.jpg
底はX-PAC
Sail Cloth_f0251840_11182575.jpg
Sail Cloth_f0251840_11184272.jpg
ショルダー
X-PAC VX21使用
Sail Cloth_f0251840_11183675.jpg
Sail Cloth_f0251840_11184513.jpg
ポケットに使用するハトメの革の補強が
黒(写真下)と焦茶(写真上)が混在します

Sail Cloth_f0251840_11184869.jpg

Sail Cloth_f0251840_11351195.jpg
Sail Cloth_f0251840_11350367.jpg
Sail Cloth_f0251840_11343653.jpg













by mountainneberland | 2022-12-22 13:36 | 商品


atelierbluebottle      山と道具のブログ


by mountainneberland

オンラインショップ

カテゴリ

全体
ハイキング
道具
商品
その他

未分類

以前の記事

2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 06月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 10月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 02月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 04月
2019年 01月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 09月
2017年 04月
2017年 02月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月

最新の記事

Neo Wool Shirt..
at 2023-11-20 14:11
Pac-bit
at 2023-10-16 19:53
KEEN×atelierBl..
at 2023-09-15 15:28
SACOCHE-R
at 2023-08-09 14:31
Hiker's ALPHA ..
at 2023-07-25 14:18

記事ランキング

お気に入りブログ

最新のトラックバック

ライフログ

検索

タグ

その他のジャンル

ブログパーツ

ファン

ブログジャンル

登山
カメラ

画像一覧