SACOCHE-R
新しいサコッシュ
SACOCHE-Rができました。
Hike's SACOCHE
SACOCHE-02
SACOCHE-Lite
SACOCHE-05
5個めのサコッシュ
05を作ったのが5年前、もうそんなに経つのか、、
新しいものを作るために考えるのではなく
作りたいものができたから新しく作る
そんな感じですので年月はあまり関係ないのです。
周りの友人達のブランドも同じですね
次々と新しい商品を作っているところなんてない
それが僕らの良いところなんでしょうね。
お金とかではなく作りたいかどうかの商い
Rに取り掛かったのは21年だったかな?2年くらい前?
もう少しものが入っても良いかな?
そんなところから開発がスタート
ものが入っても良いなんてざっくりしていますね
当初から僕らのサコッシュは
最低限のものを入れるものとして作って来ました
すでに大きなサコッシュは世の中に多く存在していたので
地図と行動食など最低限のものを入れるためのものとして作りました。
山用として作ってはいますが
普段も使う
普段も使うともう少し大きくても良いのでは?
それに山での用途も少しづつ変化します。
紙での地図読みもさほどしなくなりますし
持ち物も多少の変化があります。
大きなカメラじゃなくて小さなカメラで歩きたい時もある
バリエーションでものづくりを考えたくないけど
もう少し大きいものが欲しい
だからと言ってマチをつけたりファスナーをつけたりはしたくない
そんなところから開発がスタート
今回開発にはスタッフのオグちゃんにも参加してもらい
彼女には型紙、パターンの作成をしてもらうことにします
彼女が僕らと働き出したのが2017年かな?
初めはバイトとして来てくれて、記念すべき社員第一号
まぁ3号までしか居ないんですけどねw
ウエディングドレスの縫い子さんとして働いていた経緯がありつつ
リナさんの友人が働くカフェでバイトをしていた時に
紹介されたのがきっかけ。
当初、服とは違うミシンに苦戦しつつも
持ち前の若さと真面目さですぐに上達
今となってはPAC-03以外の全てのもを作れるまでに!
ちなみに僕が今サコッシュを作ったとして
時間もクオリティーも彼女には敵いません
もちろんPAC-03だって教えたらすぐ作れるだろうけど
そこは僕が頑張らないとね!
(パーツは手伝ってもらってます)
そんな彼女に大枠を伝えてサンプル作成からスタート
サンプルってイメージ通りに作れば良いわけじゃなくて
パーツの数、取り都合、作り易さ、時間
全てを考慮しなといけません。
僕がデザイナー時代
特に新人の時などはよく言われたのですが
サンプルは作れるけど量産は無理だよ!!
少しでもチャレンジしたものをデザインすると
毎回必ず言われます。
そんなことは100も承知でこっちは
デザインも良く売れるものを考えているのだけどね、、
オレはデザインお前は作りを考えるのが仕事だろ!
時間をかけて信頼関係できると言うこと聞いてくれるようになるのですが
結構めんどくさいんですよねw
この戦いは最後の最後まで続くのですww
自分でものづくりをすることを決めて良かったのは
量産の面倒、大変さを考えずに出来ること
自分が作りたいものを自分で作るわけだから大変さは二の次
作りたいものが作れる嬉しさが勝つのです。
まぁたまに嫌になる時もあるんですけどね、、
そのおかげでこんな大変で無駄が多いもは簡単には真似できない
そんな良い一面もあったりね!
途中、ポケットをメッシュにしたり
素材も変えてみたみたり
サコッシュと言う数多あるジャンルの中で
新たに作る意義があるものに仕上げるのに苦労しました
大変なのはオグちゃんですが、、
5、6回作り直したかな、、
このサコッシュの要はパターン
安易にマチを付けずに容量をどう確保するのか?
複雑な立体は縫いにくいし裁断もやりずらい
あ、裁断の話しを少々
通常ある程度の数量でものを作る場合
裁断を専門に行う裁断屋さんにお願いします。
生地とパターンを渡せば裁断してくれるから
それはそれは楽ちんです。
僕らが目にする量産品のほとんどが裁断屋さんで裁断されたもの
もしくは自社で裁断したものを職人さんに届け
それを職人さんが組み上げるのです。
僕らはそれをやりません。
理由はいくつかありますが、
最大の理由は
最初から最後まで全て自分たちの手で完成させたい
そんなの出来上がり、見栄えには影響ないのだけれど
胸を張って言いたいのです
全て自分たちで作ってます!
とね
そんなことやってるブランド、メーカーなんてないんですよ!
あ、03Rを作るワカちゃんとこも今はそうかな?
表には見えないことにこだわり続けたいと言うこだわり。
パターンの話しでしたね、、
ものを沢山入れる為にマチをつける
ただそのマチには数種類しかなくて
横マチ、通しマチ、底マチ、中はぎ
大きく分けると4種類?
スワロウマチは特殊すぎるしなぁ
もう少しあった気がするけど思い出せるのはこれくらい
その中で個性を出すのは中々大変
それになんだろ、変なこだわりなのかもしれないけど
マチを付けると急にマスプロダクトな雰囲気になってしまう、、
もう少し面白いものにしたい
なので今回はタック(つまみ)をつけて立体にしました。
僕はこの立体のぷくっとしたフォルムが好きなのです。
カメラショルダーもそうですね。
最も苦戦したところは外ポケットと本体のつまみによる縫いにくさ
(オグラ談)
これも外注に出すと嫌がられるんですよね。
そこは慣れるしかない!
頑張れオグ!!
と言うしかないのですが、実際に作り続けると慣れてくる
これが継続して商品を作り続ける良さでもある
外注だと職人さんがせっかく慣れてきたところに
違う仕事が入り、次に作る時にはもう忘れてしまっていたり、、
それに自分で型紙を切ったものですから注意点も自分でわかる
大変だけど0〜10まで全てを自分たちでこなす良さがそこにはあるのです。
時間と手間が掛かるから中々出来ないことだけど
そんなことができるのは皆さんが直接買ってくれるから
始めは大変だったけど少しづつ成長し
自分たちの方法を確立することが出来たのです。
次は素材の話し
X-PAC,DCF,X-GRID
色々試しましたがセイルクロスにしてみたところ
このデザインと仕様に適していたのか
とても使いやすいものになりました。
ちなみにセイルクロスの説明はPAC-Liteでしています。
張りがあって軽くて使いやすい。
メインのポケットをロールトップ式にしているので
その点もセイルクロスには向いている
セイルクロスで作ったサンプルがとても使いやすく
しばらくこれで通勤してみたり犬の散歩をしてみたり
それなりに大きいので生地の表面積も多い
袋状なのでこれならDCFで作っても面白いかも。
過去にDCF、キューベンファイバーでサコッシュは作っていますが
使っているうちに生地が縮んだり
角などよく擦れるところは毛羽立ちが目立ったりして
修理依頼が多く作るのをやめていたのです。
恥ずかしながら僕らBluebottleは全部で5人
そのうち縫製は3名
修理に割く時間に限界があるのです、、
もちろん縫製に不備があるものは直します
だけど素材の特性上起こるものを修理するのは大変
大手みたいにリペア専用部署なんて作れません、、
それにアパレルは別として自社製品の修理、不具合は極端に少ない。
(まぁ修理せずに捨てられている可能性もあるけど)
それも効率重視ではなく自分たちで作っているからだと思うのです。
素材の劣化による修理依頼が増えてしまい
いつしかキューベンを使わなくなってしまいました
(代わりハイブリッドを多く使います)
でも今回ふと思ったのです
修理を気にして使いたい素材
面白い素材を使わないなんて
なんのために自分でブランドやっているの?
キューベンの良さ面白さを分かってくれる人にだけ
販売すればいい!
だから今回のサコッシュR/DCFに関しては
素材劣化、生地のスレ、ラミネート剥がれなど
ネガティブな要素を受け入れてくれる方にお勧めしたいです
強く言う感じで申し訳ないのですが
ブランドの認知が上がるにつれて
素材について詳しくない方が見た目だけで購入されて
トラブルになることが多々あるのです、、
僕だってこんなこと言いたくないんですよ、、
どうかご理解よろしくお願いします。
それでもキューベン独特の透け感や紙のような素材感
防水性、軽さ
この素材にしかない魅力があるのです
僕がULギアに惹かれたのもこの素材のおかげ
まぁ、何をデメリットに思うかは人それぞれですね
もちろんセイルクロスもすごくお勧めできる素材
DCF、キューベンファイバーを販売するにあたり
見た目の可愛さだけでなくちゃんとデメリットも説明しておきたかったのです。
それでは個々の特徴を
ショルダーは38mmの幅広のものを使用
このショルダーテープはまず見たことないと思います
袋とじと言う手法で角が丸く柔らかいのです
(だからスレにくく痛くなりにく)
それでいて軽い
もちろん価格も通常のテープの3倍くらいかな
大阪のテープ屋さんが開発したものでして
この話をするだけで1時間くらいかかるので止めますが、、
海外のラグジュアリーブランドのもを作ったり、開発力がすごい!
かれこれ20年近い付き合いになりますが
僕が会社員時代は高価すぎてほとんど使えず、、
Bluebottleを始めたら仕事を依頼できるようになりましたw
皮肉なものですねww
葛西さんは仕事にならなくても東京に来たら
僕に連絡くれてお昼ご飯をご馳走してくれたりww
今思うとなんでそんなことしてくれたのか不思議ですww
ちなみにファスナーの引き手に使うオリジナルの黄色い紐も
中空糸を使ったナイロンテープも
ミシン糸とやetc
全て葛西さんとタッグを組んで開発しています!!
もちろんメイドインジャパン!
話がそれましたがこの幅広のテープのおかげで荷物を入れても
食い込むことがありません。
テープは取り外し出来るようにしていて
本体もテープも単体で使えます
この金具はアメリカのブランドのものなのですがNASAでも使われてるそうで
強度含めNASAスペックなのです。
ロゴを入れていますが両方ともうちのオリジナルカラーを指定して作成しています
今回初の試みとしてショルダーを
SーM 全長73cm~104cm
MーL 全長83cm~123cm
2パターン用意しました。
サイズ調整のパーツが体に食い込むことがあり
2サイズにしてみました。
うちの既存のサコッシュで使っている長さはS-Mですので
それで短いと感じられる方はM-Lをお勧めします。
DCF ホワイト
セイルクロス ヘザーグレー
セイルクロス ブラック
サコッシュR
価格
セイルクロス¥12,800
DCF¥18,800
重量
セイルクロス90g
DCF88g
*サイズはショルダーテープだけで本体は1サイズです
よろしくお願いします。
by mountainneberland
| 2023-08-09 14:31
| 商品
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